【別注製作インタビュー】部屋で過ごす時間をより好きになれるうつわ|e/rm(イーアールエム)
2022.08.17

【別注製作インタビュー】部屋で過ごす時間をより好きになれるうつわ|e/rm(イーアールエム)

「きほんのうつわ」は、飲食店やその他企業様向けへの卸だけでなく、商品開発や別注商品開発の取り組みを行っています。

去る2022/07/29(金)に、「きほんのうつわ」初となる別注商品の販売開始をお知らせできました。別注商品を開発したお相手は、大人のルームウエアブランド「e/rm(イーアールエム)(運営:株式会社アダストリア)」。

「きほんのうつわ」が本格的にローンチした2021年ごろより、ポップアップショップ等でお取り扱いいただいている、私たちも思い入れの強いブランドです。

「e/rm」でも、うつわの別注商品を販売するのは今回が初めて。商品に込められた思いや、生産秘話を株式会社アダストリア デザイナーの野本さんに伺いました。

▼「日々ボウル 薄黒」の商品詳細ページはこちら
https://kihonutsuwa.com/products/khn00010403
▼「こなれ小鉢 青灰」の商品詳細ページはこちら
https://kihonutsuwa.com/products/khn00010203

 

思いに共感し始まった商品開発

野本さんが「きほんのうつわ」を知ったのは、2021年6月に開催したイベントがきっかけ。「o/sio」のランチコースを「きほんのうつわ」で体験できる招待制のイベントでした。

これを機に、「きほんのうつわ」の実物をはじめて見た野本さん。その後、ご自身でも「日々ボウル」「こなれ小鉢」「小皿」を購入してくれたそうです。

野本さん「実際に使ってみてデザイン性も機能性も使い勝手も良いと感じました。だから、『e/rm』のお客様にも楽しんでもらいたいと感じたんです。その後、2021年9月に実施した『e/rm』のポップアップストアで『きほんのうつわ』既存商品のお取り扱いを開始しました」

「きほんのうつわ」は、岐阜県・多治見市の老舗の窯元「丸朝製陶所」が製作を担当。食洗機、オーブン(150℃まで)、電子レンジも対応可能の機能性と、クラフト感や趣のあるデザイン性を両立したマルチユースなうつわづくりにこだわっています。

その使い勝手の良さはもちろん「きほんのうつわ」のコンセプトも、取り扱いたいと感じたきっかけだったといいます。

「e/rm」は、「心とからだを満たすルームウエア&スリープウエア」をコンセプトに、部屋で過ごす自分も好きになれる、部屋で過ごす時間が今以上に好きになれる、スタイリッシュなウエアを提案するルームウエアブランドです。

一方で、「きほんのうつわ」は、「あなたの暮らしに、365日寄り添ううつわ」をコンセプトに運営。現代の暮らしに合ったデイリーユースなうつわを提案することで、みなさまの暮らしに寄り添いたいと考えています。

近い思想でライフスタイルを提案するブランドとして、「きほんのうつわ」のコンセプトに共感いただき、今回のご依頼をいただきました。

提案できるシーンが広がったポップアップストア

2021年9月、ニュウマン横浜で開催された「e/rm」のポップアップストアでは、「日々ボウル」「こなれ小鉢」「大皿」「小皿」の4商品をお取り扱いいただきました。

野本さん「うつわを取り扱うことで、より提案できるシーンが広がり、ルームウエアブランドらしさが深まったと思います。中でも特に『日々ボウル』『こなれ小鉢』がお客様から好評だったため、別注商品を製作したいと考えました」

「日々ボウル」「こなれ小鉢」は、「きほんのうつわ」の人気商品。「日々ボウル」は、大きすぎず、小さすぎず、日々の暮らしにちょうどいいサイズ感が特長です。「こなれ小鉢」は、副菜、スープ、フルーツ、お米料理など、さまざまなシーンで活躍します。どちらも他にはないデザインやサイズ感で、いつもの料理も洗練された印象に仕上がるうつわです。

“ブランドらしい”うつわづくりを叶えるために

「きほんのうつわ」の製作は、型選びから始まります。

他社とのうつわ製作では、オリジナルの型づくりから始める方法と、既存の型を使用して色みを変える方法が可能です。今回は、「日々ボウル」「こなれ小鉢」の既存の型を使用して、商品開発を進めていきました。

うつわの型が決まったら、次は釉薬選びです。「丸朝製陶所」には数多くの釉薬がありますが、実物を見ないと色みや質感などがわかりにくいことも。

2021年11月、私たちは釉薬を選ぶために野本さんとともに「丸朝製陶所」を訪ねました。

 

野本さん「窯元に行ったのは今回が初めて。代表の松原さんが製作工程について丁寧に説明してくれました。さまざまな工程で自動化する機械を取り入れつつも、釉薬をかける工程などは一つひとつ手作業で行っていると知り、丁寧な作り方をしてるんだなと『きほんのうつわ』の品質に安心感を持ちました」

「きほんのうつわ」の製作でも、釉薬選びは特に時間がかかる工程です。今回の別注商品も時間がかかると思いきや、意外にもすんなりと決まったそう。

野本さん「『e/rm』では、やさしく癒されるような色を中心に商品開発をしているんです。今回も、ブランドの世界観に合うようなニュアンスカラーを意識して選びました。『日々ボウル 薄黒』は、着回しやすそうな黒の釉薬をセレクト。『こなれ小鉢 青灰』は、おぼろげな釉薬の表情や色みがブランドの世界観にも合うと感じて選びました」

こうして型と釉薬の組み合わせが決まったら、「丸朝製陶所」でのサンプル製作が始まります。生産時期や型にもよりますが、サンプルの依頼から焼き上がりまでは半年ほど。実物を見る瞬間を楽しみに待っていてくれたそうです。

部屋で過ごす時間を好きになれるうつわ

2022年7月、別注商品が完成。「e/rm」らしいやわらかさと凛とした雰囲気を纏った商品に仕上がりました。

野本さん「いつもの料理にも少し特別な日にも、活躍してくれそうなうつわだと思いました。お料理だけでなく、アクセサリーや鍵を入れたり、パロサントにもよく合いそう。ユニセックスでも使いやすく、プレゼントとしても喜んでもらえそうですよね」

今回の別注商品では、「e/rm」と「きほんのうつわ」のロゴを組み合わせた特別なロゴを制作。うつわの裏に「e/rm」のロゴが入っていたことにも感動したといいます。

企画から製作まで楽しみながら携わってくれた野本さん。最後に、どんなお客様にお届けしたいか聞きました。

野本さん「『e/rm』のコンセプトにもあるように、部屋で過ごす時間をより好きになりたい方におすすめです。『e/rm』のウエアを好きな方は、うつわも気に入っていただけると思います。ぜひ、今回の別注商品を手に取っていただきたいですね」

「あなたの暮らしに、365日寄り添ううつわ」をコンセプトにものづくりに取り組んできた「きほんのうつわ」。ブランド初の別注商品を、近い思想を持つ「e/rm」と実現できてとても嬉しく思いました。

「e/rm」らしいうつわを目指し、製作してきた今回の別注商品。
みなさまの暮らしが今以上に心地よく、快適なひとときになりますように。

取材・文:とみこ
写真:菅野有希子
取材協力:株式会社アダストリア

 

「きほんのうつわ」では、企業様向けの卸、商品開発等のサービスを展開しております。ご注文は小ロットから対応が可能です。ぜひ、お問い合わせページよりご連絡ください。

「e/rm」別注商品は、アダストリアの公式WEBストア「.st(ドットエスティ)」と、全国の「apart by lowrys」4店舗でもお取り扱いいただいています。
※実店舗の在庫状況につきましては、「.st(ドットエスティ)」等でご確認ください。

▼.st(ドットエスティ)特集ページはこちら
https://www.dot-st.com/apartbylowrys/disp/CSfDispListPage_001.jsp?dispNo=002035052

▼「e/rm」別注商品お取り扱い店舗はこちら
・apart by lowrys アピア店(北海道)
・apart by lowrys ルミネ有楽町店(東京都)
・apart by lowrys ルクアイーレ店(大阪府)
・apart by lowrys さんちか店(兵庫県)