うつわを長く使い続けていただくために。「きほんのうつわ」のお手入れ方法とお取り扱いについて
2022.10.10

うつわを長く使い続けていただくために。「きほんのうつわ」のお手入れ方法とお取り扱いについて

「きほんのうつわ」は、みなさんに長く使い続けていただけるようなうつわづくりを目指しています。

「きほんのうつわ」の製作は、岐阜県多治見市の老舗の窯元「丸朝製陶所」が担当。食洗機、電子レンジ、オーブン(150℃まで)が使える機能性と、クラフト感や趣のあるデザイン性。「丸朝製陶所」の高い技術力により、どちらも実現できました。

機能性もデザイン性も高く、デイリーユースな「きほんのうつわ」。うつわを長く使い続けていただくために、お手入れ方法やお取り扱いの注意点をご紹介します。




うつわのお手入れについて

すべての商品

・食洗機について
食洗機も使用可能です。ただし、うつわは薄く繊細なため食洗機の中でうつわ同士がぶつかり、欠けてしまうことは考えられます。お取り扱いにはご注意ください。

・電子レンジ・オーブンについて
電子レンジ、オーブンも150℃までなら対応可能。デイリーユースなうつわとして、さまざまなシーンでお使いいただけます。

・手洗いの場合について
うつわを手洗いする場合、洗った後は軽く水気を拭き取りよく乾かしてください。状態や製品によっては、水垢がついてしまう場合があります。もし水垢がついてしまったら、メラミンスポンジでやさしくこすってお手入れしてください。水垢が薄まる可能性があります。

・お取り扱いについて

- ナイフやフォークで強く擦るとメタルマークが付着する可能性があります。お取り扱いにはご注意ください。

- 加熱直後に冷水につけるなど急激な温度変化を与えないようにしてください。破損し、怪我をする恐れがあります。

- 水気が付着した際は乾いた布で拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させてください。水気が付着したまま放置すると、水垢が付着する可能性があります。

- 釉薬の特性上、茶こげ、黒点、釉薬垂れ、貫入などの揺らぎがありますが、表情のひとつとしてお楽しみください。黒の釉薬は特性上、表面にシワのような表情が出ることがあります。

- 商品によっては色移りしやすいものがあります。詳しくは「こなれ小鉢 焼き締め」をご覧ください。

 

うつわにフォークなどの跡がついたとき

もしもうつわにフォークなどの跡(メタルマーク)がついてしまったら、こちらの方法をお試しください。

▼ケア方法
1. クエン酸をふりかけお湯に浸したキッチンペーパーを被せる
2. メラミンスポンジでやさしくこする

もしクエン酸がご自宅にないようでしたら、クリームクレンザーをつけ軽くメラミンスポンジでこすっていただく方法でも、メタルマークを除去できる可能性がございます。

「こなれ小鉢 焼き締め」

・食材の色落ちについて
食材によっては、稀に色がうつわに付着する場合があります。色が付着してしまった場合、漂白剤を使ってお手入れしてください。付着した色が薄まる可能性があります。

「よりそう入れ子碗」シリーズ

お取り扱いについて

- 形は真円ではありませんが、使用上の問題はありませんのでご安心ください。

-「たっぷり汁碗」にフタとして「いつもの取り皿」をご利用いただく際は、密閉ではないことをご了承ください。

-「たっぷり汁碗」にフタとして「いつもの取り皿」を取り付けた状態で、電子レンジなどで加熱をしないようお願いいたします。

- 黒のカラーは「目止め」と呼ばれる処理を行うことで、染みや匂い移りがしにくくなります。詳しくは目止めについてをご覧ください。

 

目止めについて

「きほんのうつわ」は磁器で耐久性が高いため基本的に使用前の「目止め」の必要はございませんが、一部商品のみ「目止め」のご案内をさせていただいております。

▼対象商品

「よりそう入れ子碗」シリーズの黒カラー

▼目止めとは

使用する前に行うひと手間で、うつわにある目には見えない微細な穴を片栗粉や小麦粉などのでんぷん質の液体でコーティングし、水や汚れを染み込みにくくする作業です。 

▼目止めの方法

ここでは片栗粉を使った「目止め」の方法をご案内いたします。

【用意するもの】
- うつわが全て浸かる量の常温の水
- 目止めをしたいうつわが入る鍋
- 片栗粉(水1リットルに対して大さじ1杯が目安)

【目止めの流れ】
1. 水の中に片栗粉を入れ、溶け切るまで混ぜます。
※水が白濁し、鍋の底が見えない状態になるのが目安です。
2. うつわを1.の液に浸け、火にかけます。
3. 中火の火加減でしばらく煮た後、沸騰してきたら火力を弱火にし、15-20分程度うつわを煮沸してください。
4. 時間が経ったら火を消し、うつわを浸したまま、完全にうつわを冷まします。
※うつわの急冷は破損の原因となりますのでご注意ください。
5. うつわを鍋から取り出し、ぬめりを綺麗に洗い流します。
6. 乾いた布でしっかり水分を拭き取り、よく乾燥させます。

※ 片栗粉のほかに小麦粉で代用することも可能です。食物アレルギーに該当しないものをご使用ください。
※ うつわの個体差により、結果が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

金継ぎについて 

「きほんのうつわ」では、金継ぎのサービスも行っております。うつわが割れてしまっても、金継ぎを施すことで長く使い続けていただけたらと考えています。

金継ぎサービスは、陶芸家のayako.ceramics(あやこせらみくす) 小川文子さんと実施。

こちらのご利用の流れをよく読み、ご同意いただいた上でお申し込みください。

金継ぎについてはこちら

 

 

「きほんのうつわ」では、「あなたの暮らしに、365日寄り添ううつわ」をコンセプトに商品開発に取り組んでいます。料理やシーンを問わず、デイリーユースな「きほんのうつわ」だからこそ、日々のお手入れを工夫して、長く使い続けていただけたら嬉しいです。